Code for final

ふぁいなる向けのコード置き場です。すでにコードじゃないこともいっぱい。

C#で動的にコンテキストメニューを作成したとき、初回だけ表示されないときはOpeningイベントでe.Cancelにfalseを設定するべし。

ExplorerWindowsCleanerにデスクトップをダブルクリックでコンテキストメニュー(右クリックメニュー)を表示するように 実装したんですけど、なぜか初回のダブルクリックだけ表示されませんでした。

2回目以降のダブルクリックで表示されるので、しばらくそのまま使っていたのですが、なんか気になったので調べてみることに。

デバッグしてみるとContextMenuStrip.Show()は実行されているみたいです。

ぐぐってみるとドンピシャな以下のエントリーを発見。

stackoverflow.com

このエントリーにとOpeningイベントでe.Cancelにfalseを設定すればいいよ的なことがかいてあったのでそのとおりにやってみる。

            _contextMenuShortcuts = new ContextMenuStrip();
            _contextMenuShortcuts.Opening += (sender, e) =>
            {
                _contextMenuShortcuts.Items.Clear();
                _contextMenuShortcuts.Items.Add("Explorer", null, (o, eventArgs) => _explorerCleaner.OpenExplorer(""));
                _contextMenuShortcuts.Items.Add(new ToolStripSeparator());

                var closedExplorers = _explorerCleaner.ClosedExplorers.OrderByDescending(x => x.IsFavorited)
                    .ThenByDescending(x => x.LastUpdateDateTime).Take(10);

                foreach (var closedExplorer in closedExplorers)
                {
                    var item = new ToolStripMenuItem(closedExplorer.LocationPath);
                    item.Image = closedExplorer.IsFavorited ? Resources.favorite : null;
                    item.Click += (o, eventArgs) => _explorerCleaner.OpenExplorer(closedExplorer);
                    _contextMenuShortcuts.Items.Add(item);
                }

                if (_shortcuts.Length > 0)
                {
                    _contextMenuShortcuts.Items.Add(new ToolStripSeparator());
                    foreach (var shortcutItem in _shortcuts)
                    {
                        _contextMenuShortcuts.Items.Add(shortcutItem.Name, null,
                            (o, eventArgs) => shortcutItem.Exec());
                    }
                }

                // これを追加
                e.Cancel = false;
            };

e.Cancel = falseを追加するだけで、すると初回から表示されました。

つまり、コンテキストメニューをプログラム上で生成して、中のメニューをOpeningイベントでのみ設定している場合は、最初はメニューが空なのでコンテキストメニューを表示しないようにe.Cancelがtrueで呼ばれるというわけですな。

MSDNの以下のエントリーにも書いてありますね。わかりにくいですけど。

How to: Add ToolStrip Items Dynamically

理由がわかってスッキリスッキリ。

C#でWin32 API(グローバルフック等)を使用してデバッグすると「指定されたモジュールが見つかりません」と表示されたとき。

ExplorerWindowCleanerにグローバルフックを実装しようとしてコードを書いてデバッグで起動すると

以下のエラーが…

System.ComponentModel.Win32Exception (0x80004005): 指定されたモジュールが見つかりません。

モジュールが見つからない???

Windows10では対応していないのかーと思い、いろいろググッて調べてみるけどそんな情報はどこにもない。

試しにビルドで生成されたexeをそのまま起動すると普通に動いた。

調べて見ると以下の設定にチェックが入っていると失敗するみたいなので、Visual Studio ホスティング プロセスを有効にする」チェックをはずすと普通に動いた。
それにしてもわかりにくいメッセージが出るんだなー。

f:id:finalstream:20160807184155p:plain

ちなみにVisual Studio ホスティング プロセスを無効にすることのデメリットは以下の3つらしいです。

  • .NET Framework アプリケーションのデバッグが始まるまでの時間が長くなる。
  • デザイン時の式評価が使用できなくなる。
  • 部分信頼デバッグが使用できなくなる。

うん、よくわからない。下の2つが。
けどそんなに問題なさそうな気がする。

詳細はMSDN
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms185330.aspx

intra-martのeBuilderのモジュールプロジェクトで各フォルダに格納するものとデプロイ先まとめ。

intra-martのaccelからeBuilderも大きく変わりました。
モジュールという概念が導入されたことにより、モジュールプロジェクトができました。

アプリを開発するときはeBuilderでモジュールプロジェクトを作成するところから始めます。

モジュールプロジェクトを作成するとデフォルトでフォルダがいくつもあって最初はどういうものかぜんぜんわからなかったので今回は、accel初めての方向けに簡単にまとめます。

まず、モジュールプロジェクトを作成すると以下のようなフォルダ構成になっていると思います。

f:id:finalstream:20160505101243p:plain

そしてそのモジュールプロジェクトのデプロイ先ですが、デフォルトではresinのフォルダにあるwebappsにあるimartになります。

以下のまとめでそれぞれのフォルダのデプロイ先を記述していますが、上記のデプロイ先からの相対パスと思ってください。

そしてスクリプト開発ではsrc/mainの下のフォルダをメインで使うことになると思います。

まず、念頭においておくべきことはプロジェクト内フォルダに格納したものは、ビルド時にデプロイ先にコピーされる。ということです。

アプリ開発で、ソースを修正したのに反映されないみたいなことがあった場合は、デプロイ先のファイルが更新されているか確認することが重要です。
たまーにですが、eBuilderでビルドしてもデプロイ先にコピーされないことがありました。その場合はeBuilderを再起動しましょう。

あとどういう形式のファイルを格納するのかわからない場合はデプロイ先に製品のファイルが入っているのでそれを参考にするといいです。ドキュメントも読んだほうがいいです。

では以下にまとめます。

プロジェクト内フォルダ デプロイ先 格納するもの 備考
src/java
src/generated
src/resources
WEB-INF/libにあるjar 新規開発したアプリのjavaソース javaソースはビルドするとjarにまとめられます
実体はsrc/mainの同名フォルダに格納されます
src/main/conf WEB-INF/conf ログ設定、ルーティング設定、メッセージなどの設定ファイル デフォルトでlog, message, routing-jssp-configフォルダがあります
src/main/jssp WEB-INF/jssp スクリプト開発のソース(htmlとjs) jssp/srcに新規開発したものを格納します
製品カスタマイズする際はsrc/main/jsspの下にplatformとかproductのフォルダを作成してカスタマイズするソースと同じ階層構造にカスタマイズしたソースを配置します
カスタマイズする元となる製品ソースはデプロイ先のWEB-INF/jssp/platfrom、WEB-INF/jssp/productから探します
src/main/plugin WEB-INF/plugin プラグイン設定のxml プラグイン開発した場合のみ使います
src/main/public / クライアントサイドのjavascriptcss、imgとか WEBサーバに配置するような静的コンテンツを配置します
クライアントサイドの製品カスタマイズする際はここに格納するとデプロイ先で上書きされます
src/main/schema WEB-INF/schema XMLスキーマのxsdファイル 使ったことがないので詳しくはわかりません
src/main/storage ストレージ(デフォルトはc:\tmp\storage) テナント環境セットアップ時にストレージ配置したいファイル src/main/storage/systemとsrc/main/storage/publicがあるが、アプリではpublicを使う(PublicStorageのAPIで操作可能)
ここに置いたものはテナント環境セットアップ時のみストレージにコピーされるので注意(ビルドではコピーされない)
src/main/webapp WEB-INF javaの製品カスタマイズソースとか WEB-INFに格納されたファイルを上書きしたいときに使います
javaの製品ソースをカスタマイズする際はsrc/main/webapp/classesの下にjavaファイルを配置します(resin起動時にコンパイルされてclassファイルになります)

詳細はアプリケーション開発ガイドに詳しく書いてあるので、読んでみてください。

目次 — アプリケーション開発ガイド   第12版 2015-12-01   intra-mart e Builder for Accel Platform